Cluj-Napoca

明日の朝早くに日本から友人が来るので、待ち合わせ場所のクルージ・ナポカに向かう。バスからの車窓は雪が溶けて丘の緑が美しい。楽弥と希舟は大好きな友人が来ると知ったその日からずっと楽しみにしていた。

街に着いて、食堂で昼食を取ろうとビュッフェの列に並ぶ。混んでいたので子供たちと先に席に着いていたら、食事を運んできた妻が「天使が現れた」と驚いている。

話はこうだ。ビュッフェの列に並び、ようやく順番が来たと思ったら、おじさんが割り込んできた。ルーマニアではよくあることだ。しかしおじさんは何も注文していない。不思議に思いながらも妻が支払いをしようとすると、食堂のお姉さんが「もう済んでいるわよ」と言う。驚いて振り返ると「アイペイ」とだけ言い残しておじさんは去っていく。ちゃんとお礼をしたかったが、食事を受け取っている間におじさんの姿は消えていたらしい。子供たちも天使って本当にいるんだねと驚いている。

夜は友人のキンガと娘のグレタと食事をする。八年前に知り合い、今回の旅でも子供の具合が悪い時は何度も助けてもらった。仕事を休んでまで病院に付き合ってくれたりと、彼女も夫のラーレーシュも頼りになる優しい夫婦。残念ながらラーレーシュは空手の稽古で会えなかったが、子供たちはグレタと遊んで嬉しそう。帰り際は別れを惜しんで楽弥が泣いていた。今回の旅で彼女たちに会うのは最後になるかもしれない。旅の終わりが少しずつ近づいている。

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