Brasov

夜は頭痛が治まるのに、朝が来るとまた激しい頭痛が始まる。ここ数日、この繰り返しで嫌になる。

外は雪。宿を出てカフェでゆっくりしようと思ったのに、席に着いた途端に希舟が手にしていたホットドッグを落としてしまう。一口も食べないまま袋からするりと落下したようで、しばらく唖然としていたが、耳をつん裂くような大声で泣き始めた。楽弥に少し分けてあげるよう説得するが、彼は彼で丸ごと食べたいと騒ぎ始める。子供たちの喧嘩は何よりも頭痛に響く。それでも買い直したりはしない。こういう時にひとつのホットドッグを分け合えるかが大事なことだ。

ブラショフの町は教会やお屋敷など凝った造りの建造物に惹きつけられる。それなのに吹雪で視界が悪く、ほとんど目も開けられない。

ギリシャ料理店に駆け込み、ワインを飲む。ヒオス島を旅したことを思い出していた。オリーブとレモンの木にロバのいる風景。いつか子供たちにも見せてあげたい。ワインのせいか頭は余計に痛いが、少し爽やかな気持ちになった。

水で濡らした手ぬぐいを頭に巻いて宿で休養する。出発前に友人がくれた藍色の水玉の手ぬぐい。最近は頭を冷やすのにずっとこれを巻いている。これで少しはモンゴル人ではなく、日本人に見えるかもしれない。

明日は這ってでも行かなければならない祭りがある。あの素晴らしい光景がまた見られるだろうか。

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