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今日も頭痛が治まらず一日中寝込んでいた。希舟も妻も具合が悪いようで家の中で過ごしていたが、楽弥だけは元気にどこかへ出掛けて行った。

泥だらけになって帰ってきたと思ったらトウモロコシの芯を手にしている。これは薪ストーブの焚き付けに使える。今朝ちょうど使い切ったのを見ていたのだろう。困ると思って庭の畑から探してきてくれたらしい。それだけではなく「空気が流れるように」と薪の組み方にまで口を出してくる。どうしたら火が回るか彼なりに考えているようだ。

水汲みも薪割りも楽弥にとって楽しいようで寒くても必ず手伝いにくる。小さなことだが遊びと生活が繋がっている。それは生きるうえで大事なことだ。

希舟はというと、出掛ける度にお金を拾う。ルーマニアでは少額のコインが至る所に落ちていて、最初は笑って眺めていたが、最近はコインが落ちていないかと下を向いて歩いている。何度も注意するが、街角のアコーディオン弾きの少年のように自分でお金を得たいらしい。彼女もまた遊びと生活が繋がっているようないないような…。

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