ポーリーヌの庭
    

「ポーリーヌ」というベルギー映画を観ました。
4人の老姉妹のはなし。これがとてもよかった!
知的障害を抱える次女のポーリーヌは、花が大好きで、
庭の花に水をやるのが何よりの楽しみ。
他のことはうまく出来ないけれど、花を愛でる気持ち、
美しいもの、綺麗なものに惹かれる純真無垢な心、
少女のような老女ポーリーヌに心を打たれます。

その映画を観た後日、駒込にある旧古河庭園に行きました。
バラが見事な花盛りでした。
庭園の上に建つ立派な洋館との組み合わせが素晴らしい。
可愛らしい洋館と、可憐なバラを一目見た瞬間に、
これは「ポーリーヌ」の世界だ!と思いました。
 バラと洋館。

バラ園の隅で、ポーリーヌがじょうろを持ち上機嫌に散水していそうです。
洋館も、こんなに立派ではないけれど、長女のマルタとポーリーヌが
住んでいた田舎町の素朴な家にどことなく似ていて、
キッチンやダイニングの端々に、柄の可愛いポットやラベルの洒落たジャムなど
愛嬌のある日用品がひそんでいそうな雰囲気があります。
(使っている本人たちは、その可愛さに気付いていなかったりする。)
窓からのぞく壁紙やシャンデリア、廊下にある背の高い赤い傘のライトなど、
重厚さや上品さがありつつ、可愛らしい。乙女心をくすぐる洋館です。
洋館に立ち入るには申し込みが必要だそうで、その日は入れなかったのですが、
帰ってすぐさま申し込まなくては、、、と思うくらい興味をそそられました。
  
どの角度から見ても絵になる洋館。 窓からじっくり部屋を覗きたくなる。

 
様々な種類のバラが咲き乱れる。 スロープにもバラのレリーフが!感激!

映画では、朝食の風景が印象的に挿入されています。
長女マルタとのいつもの朝食、三女の派手好きなポーレットとの朝食、
都会に住む四女セシールとその彼との朝食。
自分で朝食を用意できないポーリーヌは、パンを皿に取ってもらい、
バターを塗ってもらった後、姉妹たちに必ず聞かれます。
「ジャムにする?チョコにする?」
ポーリーヌは大きな声で「ジャム!」「・・・やっぱりチョコ!」
と、その日の気分で気ままに答え、パンに塗ってもらいます。
こんな素敵な洋館で食べる朝食は美味しいだろうなぁと思う。
 
園内の売店には、バラの花びら入りアイスが売っています。

まだバラは見頃だと思いますので、
「ポーリーヌ」を見てから旧古河庭園に行ってほしいです。
忙しくて花を愛でる気持ちを忘れかけている方に是非!
とても幸せな気持ちになれると思います。

text by : yuki

    
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