ハンガリー旅日記 11日目 3/5
今回ブダペストで泊まったのはHOTEL GLORIA。
木製の扉が可愛らしい小さなホテルです。
ここはレストランも兼ねていて(でも営業している様子なし)
朝食は1階のレストランでとります。
普通のホテルと同じく簡単な朝食ですが、
パンの量に比べてなぜかハチミツやジャムの種類が揃っていて、
愛嬌のあるクマボトルのハチミツを独り占めできます。
朝食べるバターたっぷりのハチミツトーストってとても幸せ。
 
こぢんまりした可愛いホテル、HOTEL GLORIA。
 
落ち着いた良い雰囲気のレストラン。 キュートなクマボトルのハチミツ。

今日は土曜日。のみの市の日。
中心地から少し離れたところで開催されるエチェリの市へ向かいました。
電車とバスを乗り継いで着いたエチェリは、
1年前と出店者がほとんど変わっていなかった。
 
エチェリは屋根のある常設のみの市。 その辺にテディベアがごろん。 

入り口に近いところに店を構えるおばあちゃんの姿が見えた時
駆け寄ってしまうほどすごく嬉しかった。
去年狂気乱舞した、素敵な刺繍のクロスをたくさん売っている
おばあちゃんのお店です。入場して早速足留めとなった。
今回も山積みになっているクロスを1枚1枚見定める。
厳選しても、どれもいいものばかりなのでかなりの重量になってしまいます。
おばあちゃんはメモ用紙に鉛筆でゆっくりと計算をしていくのだけれど、
量が多すぎるからか、どうも途中で足し算がめちゃくちゃになっているようです。
仕方がないので、0が増えたり減ったりする計算が終わるまで見守り、
じっくり値段交渉する。この交渉が買い付けの醍醐味でもあります。
 
必ずいいものが見つかるおばあちゃんのお店。

おばあちゃんの次は、去年ペトフィの市にいたおじちゃんに会った。
私たちが親分と呼んでいるおじちゃんは一見強面なんですが、
前回キュートなうさぎのぬいぐるみをプレゼントしてくれたのです。
それもとても照れながら。外見とは裏腹にやさしい親分。
強面ぶりの健在な親分は、いつものドスのきいた声で、
呼び込みの「スーパーチープ!」を今回も連呼していました。
 親分と夫(舎弟?)。

朝から昼過ぎまで、くまなく会場をまわりくたびれた頃
場内にある小さなカフェに入りました。
ハンガリーに来たらやっぱりこれ!グヤーシュを頼み、席に着きました。
すると、相席していいですかと男性が同じテーブルに座りました。
彼はここから10分足らずのところに住んでいるそう。
絵画の好きなザランディーさんは、毎週散歩がてらエチェリに来て
売りに出ている絵画を見て、このカフェで食事をするのが恒例らしい。
ザランディーさんはシュニッツェルバーガーを変わった食べ方をしていた。
かぶりつくのではなく、上のパンをちぎって食べて、
シュニッツェルもちぎって食べて、最後に下のパンもちぎって、、、と。
謙虚で上品な人柄を表すような食べ方だなぁと思った。
彼は教育関係の仕事をしているそうで、日本語もいくつか知っていた。
今度来た時はブダペストを案内するよ!と言ってくれました。
  たまらなく可愛いゾウ!でも片目がない、、、。

ザランディーさんは、話の最中に「今日はノイジーだね」と苦笑いをしていた。
何度も騒音によって会話がかき消されてしまい、
「いつもはこんなにうるさくないんだけど」と困り顔でした。
そう、さっきからダチョウ倶楽部の竜ちゃんそっくりのおじさんが
酔っぱらって大騒ぎをしているのです。
人の帽子にお酒を注いだり、帰ったと思ったらまた現れたり。
何度も他人と握手をしたり、乾杯したり。
しまいには自分でこぼしたお酒で転んだりして、もうめちゃくちゃ!
まるでコントを見ているようでかなり面白かったです。
 このおじさんもコントみたいだった。ずるずるズボン!

膨れ上がった荷物を抱えてホテルに戻り、
以前から気になっていた子供鉄道に行く事にしました。
”子供鉄道”という名前だけでもう惹かれるものがあります。
子供鉄道は、10〜14才の子供たちで運営されている鉄道です。
運転手以外の業務を全て子供たちが賄っているそうです。
地下鉄、バスを乗り継いでヤーノシュ山の中腹に着いたのはもう夕方。
案外地元の人は行き方を知らないようで、ここまで辿り着くのにやっとでした。
でも、着いたところは「ここ?」と疑うほど殺風景なところでした。
駅舎はなく線路は見えたけれど、誰もいない、、、。
 
静まり返った駅には看板とベンチがぽつりとあるだけ。

風が強く吹いて寒く、本当にここを列車が走るのか不安に思っていたところ、
小さな女の子を肩車したパパが来て、もうすぐ到着する事を教えてくれた。
寒さに凍えながら待ちに待った列車は、、、なんて可愛いんだろう!
3両だけの小さな車体から車掌の制服を着た子供たちが飛び出してきた。
扉を開けて誘導してくれる。あどけない表情が本当に可愛い。
 
ゆっくりと、大きなブレーキ音をたてて、ついに列車が来た!

車内は小さなベンチが向き合うように設置されていて、
数人の大人と家族連れが乗っていました。
窓には山林の風景が延々と続いています。
じきに小さな車掌さんが数人やってきました。
「切符はいけ〜ん」という感じで声を張り上げています。
切符を買った夫は、最後に「バッヂもいかがですか?」とすすめられ
その愛くるしい表情に負けて汽車のバッヂを買っていました。
汽車バッヂを胸元につけて、気分は子供の遠足。
 
一生懸命に仕事をこなす小さな車掌さんたち。 
 
ついつい買ってしまったバッヂ。 ここから1つ選ぶ。

ひと駅ごとに、「次は…駅で〜す」「…駅で〜す」と到着を教えてくれます。
本当はもっと乗っていたかったのだけれど、登山鉄道への乗り換えもあるので
帰りの時間を考えて、終点までは行かずに折り返す事にしました。
上下線の乗り換えが出来る駅では出発が遅れていたらしく、
乗り換えの際に、これから乗り込む車両の窓から
「急いで!」「早く!」「走って!」と催促する声が飛んだ。
小さな車掌さんたちが高速の手招きをしていた。
慌てて飛び乗ると「まったく世話がやけるな〜」というような
ジェスチャーをするから面白い。大人顔負けの車掌だ。
可愛い笑顔に癒されて子供鉄道を降りた。
 
小さなベンチが並ぶ車内。  乗客はのんびり車窓を楽しむ。
 
登山鉄道に乗り換えられる始発/終着駅。 身を乗り出す車掌さん。

帰りは、山の斜面に合わせて車両が傾く登山鉄道に乗り換えて、
山林の鉄道旅は終わり。地下鉄で中心街へ戻りました。
そして、乗り間違えた地下鉄の車内で急遽サーカスへ行く事に決めました。
たまたま乗り間違えた方向にサーカスがあったから。思いつきです。
サーカスはこれで2回目。前回、悲願のサーカス鑑賞ができたのです。
あの独特のショーがまた見られる!サーカスは最高のエンターテイメントです。
市民公園を抜けて現れたのはネオンの光る常設のサーカス場。
いかにも楽しい事が始まりそうな熱気を帯びています。
 百年以上の歴史をもつ国立大サーカス。

チケットを買って、開演前で賑わうホールで特大プレッツェルをかじる。
本格的なのではないけれど、このプレッツェルは本当に美味しい。
ソフトでほんのり甘いパン生地に塩味のきいたチーズがかかっています。
あたりを見回すと子供から大人までみんなこれを頬張っています。
  
やみつきになる美味しいプレッツェル。 顔よりも大きい!

いよいよ開演。照明がだんだんと暗くなって司会者にスポットが当たります。
会場に響きわたる楽隊の生演奏も心地良い。
アクロバットに続いて出てきたのはピエロ。
お客さんを舞台に引っぱり上げての曲芸は観客の笑いを大いに誘っていました。
それから猫、犬、馬、ライオンと次々に大きな動物が登場して迫力がありました。
前回とはまったく違うプログラムで、とても楽しかったです。
 
足並みの揃った美しい馬の演技。  緊張感のあるライオン使い。
 
椅子の積み上げ芸もすごい。 空中ブランコはシルエットが綺麗。

すっかり夜になった外へ一斉に出て行くお客さんたち。
子供たちはまだ興奮冷めやらぬ感じです。
帰りがけにスーパーに寄って私たちもホテルに帰る。

シク村でおじーにもらったツイカをスモモジュースで割って飲んでみると
まろやかになって美味しい。(スモモはツイカの原料だから合うのかも。)
1日中干しても乾かないシク村のシャツはもうホテルのカーテンのよう。
小さな窓はシャツ2枚で全部覆われてしまう。
シャツのカーテンをかき分けて外の空気を吸ってから眠りについた。

text by : yuki
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